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three studies of george dyer
francis bacon
1969
★★★★★

 @東京国立近代美術館
 何を隠そう、私の世界で一番好きな画家はフランシス・ベーコンである。画像も過去最大にしてみた。
 没後アジア初となる回顧展が竹橋で行われている。全都民が駆けつけるべきなのは言うまでもないが、なぜ顔が歪んでいるのかについて真剣に考えてもらいたい。個人的には同時代の数学の影響を受けていると思えてならない。遠近法を乗り越える位相数学。だが、そんなことを考えずとも、頭を鈍器で殴られるような体験はできるはず。
 


tulips
robert mapplethorpe
1987

 高校生のころ、旭川美術館でメイプルソープの回顧展に行ったことがある。
 メイプルソープの名前はパティ・スミス関連で知ってはいたものの、情報が遮断されたあの肥溜めのような街のクソみたいな高校生は、(あの回顧展では確かポートレイトが中心だった)「ふ〜ん」と鼻クソをほじくりながら会場を後にした記憶がある。
 「flowers」の連作は、エイズで死ぬ間際のメイプルソープの最後の作品集だ。親しい友人にこの連作を送っていたことから推測するに、彼としては非常に熱心に取り組んでいたのだろう。拡大された花弁は女性の陰部のようで、どこか一連のポートレイト作品のようなエロスを感じる。ただ、晩年の作品ということもあり、水分が失われ、萎れて地面に接しようとするチューリップを捉えたこの作品に、死期が迫った自分を重ねていたに違いない。言葉にはできない美しさがある。幾度となく大腸に注がれた精液、終わりのない絶望。虚無。
 


 歌舞伎を"art"のカテゴリに入れていいものかどうか。招待券をもらったし1階の花道近くの前から7列目だしと思って人生初歌舞伎に馳せ参じたわけだが、どうも予備知識を前提とする"芸術"はいかがなものか。と冷静になっている自分が常にいたが、決してつまらなくはなかった。むしろ豪華絢爛で休憩時間の弁当含めてそこそこ楽しめたのだが、「伝統歌舞伎保存会」なるものが堂々と存在するような狭い世界の狭い人脈のそれなりに古い"芸術"を観ながら、歌舞伎が大衆から乖離した存在になった理由がわかった気がする。
 "芸術"も"保存"されたら死んだようなものだ。死んだものは必ず保存される。生きているものは保存されない。これが世の摂理であり、誰も映画や音楽を"保存"しようとは思ってもいまい。ただ、この"保存"が"冷凍保存"なのかはまだわからず。中村勘三郎の「スーパー歌舞伎」「コクーン歌舞伎」は大いに結構。どんどんやれ。
 歴史が古いだけで、ただの大衆舞踊だった歌舞伎がいつの間にか"芸術"扱いされたおかげで、既得権益を有する家元の嫡男はどうやら女優とかにモテている。というのが第一に腹立たしい。
 


the girl with the pearl earring
johannees vermeer
1665

 @東京都美術館
 この名画を一目見ようと上野に集結した野次馬の中に当然この僕も含まれていたのだけれど、まさか「歩きながら鑑賞せよ」との指示があるとは思いもよらず。つまり、ほんの10秒程度の対峙だったのだが、後ろ髪引かれながらこの絵を見るこの僕自身がまさに少女と全く同じ首の角度になってしまって、何とも奇妙な気持ちになった。
 


stilleben mit apfeln und orangen
paul cezanne
1899

 @国立新美術館
 美術館にはよく行くんだけれど、最も好きな画家の最も好きな絵画の実物を見て、ほとんど立ち尽くしてしまった。
 セザンヌのこの『りんごとオレンジ』はあまりに有名。19世紀の終わりにすでにキュビズムを予告したような光線。ピカソより前、さらに音楽でいえばビートルズより70年前にマルチトラックを使用したような複数の視線がほんとうにすばらしいと思う。至るところに光が注いでいる。
 晩年はプロヴァンスで創作を続けたこの孤高の画家は、ドイツの片田舎で一生を過ごしたバッハと重なっている。
 


mural on indian red ground
jackson pollock
1950

 @東京国立近代美術館
 僕の世代だとほとんどがローゼスの1stアルバム〜一連のシングル盤のジャケットで、ジョン・スクワイアが描いたあのドローイングで初めてジャクソン・ポロックの存在を知ったんじゃないかな。やっぱり実物は凄かったです。画集も買っちゃいました。
 
 

troupe de mlle. eglantine
henri de toulouse-lautrec
1895
 
 

わだつみのいろこの宮
青木繁
1907
 
 

trails
ホンマタカシ
2009
 


the geographer
johannes vermeer
1699